エシカルなひと、もの、ことインタビュー<にじ色こども食堂さん>
”地域で子育て”したいという思いでこども食堂を運営
にじ色こども食堂代表の安田香織さんにインタビューを行いました
―2015年11月に札幌市内初のこども食堂としてオープン。きっかけは?
「私自身も『こども食堂』の存在を去年の8月に知ったのですが、以前から養護施設の子どもたちと関わってきた中で子どもたちの現状を知り、何かできないかと考えていたところだったので、『これだ』と思いました。養護施設の子どもたちと交流をしていて、私達の身近にも虐待や親元で過ごせない子がいて、孤独を感じている子どもが多くいることを知りそのような子どもたちのためにも“地域で子育て”していければと思ったんです。」
―『地域で子育て』って素敵ですね。「にじ色こども食堂」のことを更に詳しく教えてください
「ここはいろんな人が集う場所。子どもから70代まで幅広い年代層が集まります。
地域の人達と子ども達を繋ぐ場所でありたいと思っています。誰が来てもいいし、気軽にどんどん来てほしい。ここに来ればみんなに会えてにぎやかな食事ができます。「にじ色こども食堂」は、月2回の食堂と月1回のフリースペースだけの開催なので居場所としての役割は小さいかもしれません。だけど、何かあった時に、『あそこに行けばあの人たちがいる』そんな場所でありたいなと思います。」
ボランティア活動を始めて15年。「みんな同じだ」という社会を目指したい
―そもそも昔はアパレルショップの店長で現在はヨガインストラクターでもある安田さんですが、ボランティアを始めたきっかけは?
「ボランティア活動を始めたのは15年ほど前になります。結婚を機に仕事を辞めて子どもを産み、人の内面に目を向けるようになりました。初めてのボランティアは路上生活者の支援活動でした。その後はヨガをツールとしてホスピス病棟や難病患者の方々に触れさせていただき、現在は障碍者施設、高齢者施設、児童養護施設の子ども達と関わらせていただいています。」
―今後の理想は
「理想は、差別や偏見なく『みんな同じ人間だ』という社会です。生きづらさを感じている人がいた時に自然に手を差し伸べられる社会を目指して自分たちができることをしていきたいですね。」
―安田さんにとって幸せとは
「自分は必要とされていると感じること。自分は生かされていると感じることです。
生かされた自分の命を、今度は他の命を生かすことにつかえる事に何よりも今、幸せを感じています。」
自分の命を他の命を生かすことに使うことに幸せを感じていると言い切れることの素晴らしさ。
多くの子どもたちを幸せにできるに違いありませんね。そのような連鎖がつながれば社会がもっと良くなると本当に思います。
にじ色こども食堂
営業日:毎月第2水曜・第4火曜
時 間:17:30〜19:30(最終受付)
場 所:札幌市豊平区月寒東2条7丁目9-3
「野草茶房 蓬ほう」内
(ちなみに、蓬ほうさんも自然食のお店です)
参加費:
こども 200円(高校生まで)
おとな 300円(保護者の方)
保護者以外のおとな 500円