エシカルなひと、もの、ことインタビュー<クスクスオーブンプラスホッパーズさん>
顔のみえる素材にこだわり、食べた方が幸せになるようなお菓子をお届け
材料にこだわった焼き菓子と雑貨のお店、クスクスオーブンプラスホッパーズの共同代表の一人、野口のりこさんにインタビュー。
―お店は13年前にオープンしたということですが、オープンのきっかけ、経緯は
「20年以上前カナダに留学中、ふわふわでない硬い焼き菓子と出会って好きになり、当時の札幌ではそのような焼き菓子のお店があまり無かったので自分で焼菓子を作りはじめました。最初は知り合いの店に置いてもらったりしていて、様々なご縁がありイラストレーターのマット和子とともにお店をオープンすることになりました。」
―無添加で、素材一つひとつにこだわりのあるお菓子。素材はどのように選んでいるのですか
「材料となるお米(玄米や米粉など)、野菜、果物をつくる農家さんとはなるべく直接やりとりして、顔の見える食材を使っています。季節ごとに旬の野菜や果物を取り入れ、できるだけ無農薬で、完全な無農薬が難しいものは減農薬のものを使用しています。また、ドライフルーツやナッツなどは、海外の製品を使用していますが、JAS有機認証を受けたものをはじめ、海外有機認証のものなどを使っています」
―顔の見える食材、というのは安心できますね。どのように農家さんとつながったのですか
「友人が無農薬の農家で、そこから仕入れたり、紹介してもらったりしています」
―紹介でのつながりだとより安心感がありますね。そのほか、店内には雑貨なども置いていますが、そちらのこだわりは
「一緒に運営しているイラストレーター、マット和子のオリジナル商品と、実際に当店のお菓子に使っているオーガニックや無添加の食材、そのほか食べておいしかったもの、環境に良いもの、そして日々の暮らしが楽しくなるような雑貨を置いています。」
―今後やりたいこと、届けたい想いは
「要望もたくさんあるので、『教える』こと(講座など)もやっていきたいなと思います。あとは『記憶に残る味』を作り続けたいです。食べて本当においしいと思っていただけたら嬉しい。味も素材も期待を裏切らないようなお菓子を作っていきたいです。」
作り手がわかるもの、自然素材のものを選ぶことで生活が楽しくなる
―エシカルという言葉についてはどう思いますか
「『エシカル』という言葉はあまり使わないですが、普段の生活の中でも、例えば服も作り手がわかるようなものを選んだり、化学塗料ではなく藍染など自然素材のものを選んだりしています。洗剤、シャンプーなどの日用品も変えていき、気づいたら生活全体が変わっていました。そうすることで気持よく生活できるんですよね。」
―エシカルという言葉を使わずとも、とてもエシカルな暮らしをしていますね。
幸せとは。
―野口さんが考える『幸せ』とは
「今は心のゆとりがなくなっていて生きづらい世界だと思いますが、『おいしい』『たのしい』と思える時間があること、『平和であること』こそが幸せだと思います。
私自身は、例えば、『おいしかった』と手紙やメールをいただくことがあるのですが、そんな風に食べた人が本気で美味しいと思ってくれたとき幸せだと感じます。」
平和であること、そしておいしい、たのしい時間があることこそ幸せ。日々の生活をもっと大事にしたいなと思わされます。
クスクスオーブンプラスホッパーズ
世界中の農家の方が、手間ひまかけて育てた食材を使った焼菓子と楽しい雑貨のお店
住所:札幌市中央区南3条西26丁目2-23 もみの木so 1F
電話:011-614-2753
営業時間 11:00~18:00 4月~9月
11:00〜17:00 10月~3月
定休日:月曜ほか
ホームページ:http://www.couscoushoppers.com/
○有機・オーガニック ○環境に配慮 ○無添加
<クスクスオーブンプラスホッパーズさんおすすめのお店、ひと>
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