エシカルなひと、もの、ことインタビュー< からだにいいかふぇ さん>
ハンディのある方を元気にするための就労支援カフェ。垣根を作らずみんなで元気に。
就労支援事業を軸に、身体にいい食事とイベント開催の場所であるお店、「 からだにいいかふぇ 」の代表、菊田明美さんにインタビュー。
ボランティアイベント活動を経て健康と夢の実現をサポートするカフェオープンへ
―カフェを始めようと思ったきっかけは
「30年間看護師として勤務していたのですが、2年前からここのビル(ストークマンション)の8階で土日祝にイベントをやり続けていたんですよね。身体に良い食事と、ものづくりやアロマ講座などのコラボイベントを主に行っていました。それがいつも満員で。『これは需要がある』と思い、思い切って、看護師を辞めてイベント事業の方を発展させようと決意したんです。また、私は新卒で障がいのある方たちの施設に就職していた経験があり、いつか障がいのある方を元気にすることに関わりたいと思っていました。それで、本格的に始めるなら就労支援事業のカフェとしてオープンしようと思ったんです。私の持っているスキルとスピリットが生かせて人の役に立てるかもしれないと思いチャレンジするに至りました」
―2016年6月にオープンしたのですね。
「就労支援を軸に、身体に良い食事とイベントスペースを提供するカフェにしました。就労支援の場として、障がいのある方が訓練する場であり、一般の方はカフェのみの利用も可能ですし、イベントスペースとして開放しているのでイベントの開催が可能です。イベントの際には毎回身体に良い食事を提供しています。これが好評なんですよね。このカフェは、ノーマライゼーションの考え方を取り入れ、垣根を作らずに障がいがあってもなくてもみんな笑顔で美味しく食べて学んで元気になろうというものです。おかげ様でほぼ毎日お客様でいっぱいになっています。」
―「からだにいいかふぇ」のコンセプトは
「『美味しく輝く』というのがコンセプトで、障がいがあってもなくても、健康と夢の実現をサポートする場所でありたいと思っています。自分らしく夢に向かっていくためには、まずは健康であることがベースですよね。そして夢の実現には仲間との交流も必要です。『健康・夢・仲間』その三本柱が幸せのために大事だと思っていて、これらがあれば悩まずにいられるのかなって。それを実現できるカフェにしたいなと思っています。実際に障がいのある方も、身体にいい食事を食べることや仲間づくりができて、本当に生き生き働いてくれています。」
―健康を実現するために、食事をとても大事にしていますが、そもそも菊田さんが食事を意識するようになったきっかけは何だったのでしょうか。
「もともと自分は病気だらけだったんです。看護師として働いていたのに自分は健康でなくて…。ある時、玄米の講座にいって、だまされたと思って玄米中心の生活をしてみたんです。すると、いくらでも仕事ができる!というくらい元気になったんです。健康には食事が大事だと身に染みて実感しましたね。それからナチュラルフードコーディネーターの資格を取得し、健康に良い食事を心がけるようになりました。実はカフェの店長、児玉も千歳からスカウトしてきたんですよ。マクロビオティックセラピスト、薬膳インストラクター、雑穀マイスター、調理師の免許を持った素晴らしい方なんです。本当に強力なメンバーで運営しています。」
―今後の目標などはありますか。
「2店舗目も考えています。プレゼントやおみやげに身体にいいお菓子やスイーツが買えたらいいですよね。そんなお店ができたらなと思っています。」
―そんなお店あったらいいなと思っていました!!
―最後に、菊田さんにとって幸せとは
「自分の中にあるもの。つかみ取りに行くのではなく、『気づくこと』だと思います。与えられていることは多いので、それに気づければ幸せなことはたくさんあります。健康に過ごしているだけでも最高に幸せですよね。」
からだにいいかふぇ
健康と夢の実現をサポートするカフェ
住所 札幌市北区北7条西5-6 ストークマンション208号
電話番号 011-769-0741
営業時間 12:00〜18:00(イベント開催の際はご相談に応じます)
定休日 月曜
facebook:https://www.facebook.com/Karadaniecafe/
○有機・オーガニック ○無添加 ○就労支援
<おすすめのお店>
・ベジタブルカフェ ライラ